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図書館戦争
ジャンル: 単行本 ISBN: 4840233616 レーベル: メディアワークス メーカー: メディアワークス ページ数: 345 発売日: 2006-02 出版社: メディアワークス スタジオ: メディアワークス この商品を買った人はこんな商品も買っています
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この商品の注目度グラフと関連ブログ レビュー カスタマーレビュー ハードカバー出版でラノベの裾野を広げた・・・か? 現実世界の上に仮想の世界観を描く娯楽作品,となると思い出されるのが万城目学「鴨川ホルモー」ですが,ホルモーの世界観がそれほど違和感を感じなかったのと比べると,こちらはちょっと行き過ぎ。 いくら空想世界でも市街地で死者が出るほどの銃撃戦を繰り広げられたら住民としてはたまらないし,「気分だ」という理由で奥多摩でアドベンチャーレースまがいの野外行軍訓練をするのも理解に苦しむ。 「検閲勢力から読書の自由を守る戦い」がメインであれば,必ずしも戦争ごっこをさせる必要は無い。訓練の記述に妙にリアリティを追求しているのも,著者の個人的に趣味でこの世界に引き込みたいから,と勘ぐらずには居られない。 その部分さえ目をつぶれば,キャラがうまく立っていることもありスイスイ読めます。読んでいて吹き出したこと多数。ていうか,ライトノベルなんだからその部分がこの作品の生命線なのか。漫画と割り切って読むのが吉でしょう。 他の方の意見にちょっと補足 何人かの方が「月9ドラマ」「恋愛ドラマ」「少女漫画」という表現を使っていらっしゃいますが、全巻通して読み、かつ作者後書を呼んだ上で補足させていただきますと… 作者自身が「連ドラっぽい」を目指して書かれていることをきっちり明言していらっしゃいますので、そこを踏まえて読まれることをオススメします。 作者が恋愛モノの連ドラ風にしている小説に「恋愛ドラマのようでちょっと…」というのは、それこそちょっと…… まぁ、買う前に後書を読めというのは無茶な話ですが、作者後書には色々裏話や作中に対する意図が書かれている場合も多いので参考にはなるかと思います。 発想としては面白い 強烈なネーミングの題名と立派なハードカバー、活発なメディア展開にかなり期待して読んでみたが…拍子抜けしてしまいました。 正直、戦争というくらいだから戦闘ものもしくは頭脳戦のようなものを想像していました。ところがこの本の内容は明らかに少女マンガ。(実際少女マンガにもなっていますが…) 別にそれならそれで、きちんと恋愛話を書いていただければいいのですが、少女マンガにはかなりありがちな内容であまり面白くなかったです。 一応本を守る特殊部隊の話ですから、いくらか本が狙われる場面もありますが、その場面も全く緊迫感ナシ。 設定は奇抜だしキャラクターも個性的でそこはいいですが、私は最後まで読めませんでした。 言論の自由 自称文学少女の私は、メティア良化法なるものがある世界は、恐ろしいです。自覚がないうちに恐ろしい法案が通ってしまうということは、現実にもあり得るわけで注意しなければと思いました。郁の成長が、楽しみです。 設定の無理を補う、アイデアの素晴らしさがあれば・・・。 図書館司書の日々の奮闘を軍隊のそれに模した設定を、無理と言うか、奇抜と言うかは、読む人の自由だろう。国民の表現の自由と、図書館の自律権を侵す公権力に、「理性的な言論」という手段を飛び越えて、単純に「有形力の行使」という形で抵抗するという設定は、単純明快で、個人的には面白かった。登場人物も快活で、心理描写、言葉のやり取りには、思わずニヤリとさせられた。 しかし、それ以前に、メディア良化法の成立と、その周辺の設定には、奇抜さを通り超えた無理がある。 普通のファンタジーの場合、読者は、主人公が直面する問題に、より適切な解決方法を提案できないことが多い。例えば、冒険ファンタジーで、武器や魔法によって怪物を倒そうとする主人公に、こちらは、より強い魔法や武器を提示することはできない。多くの場合、すでに全力で戦っているか、登場人物もすでに知っているからだ。読者は、それ以上のものを覚知することができない。 ところが、本作の場合、読む者はより適切でより強力な武器を提案することができるのである。それは、『憲法』という名の武器である。図書館に限らず、国民は、銃を持たなくとも、『人権』という武器を、すでに『憲法』によって保障されているのであり、『検閲』が明文で禁止されている現憲法下では、検閲が、その下位の法律によって合法化されることはありえない(正確には、立法化されても、それが有効なまま存続することはない)。著者も、その点には無知でいられないはずであるが、にも拘らず、いや、だからこそ、その点につき、冒頭で乱暴に無視されたまま物語が進んでいくのは、物語を構築する上でやむを得ないのであろうが、それは、設定の奇抜さを超えて無理があると言わざるを得ない。 現実の『図書館の自由に関する宣言』は、憲法による保障とそこから導かれる司法による救済が背後にあるからこそ、力を持つのである。図書館の自由を守ろうという意思の表明は、そのまま憲法上の権利を守ろうとする、静かな意思の表明でもあるのだ。 『図書館の自由』に限らず、文中には、少なくない回数、『権利』や『人権』という言葉が出てくるが、冒頭で憲法の存在を無視することを暗に宣言した(実際には「違憲」という文言が出てくるが)本作では、これらの言葉にどれ程の意味があるのだろうか。 やはり、この辺のことについて、もう少し言及が欲しかった。 もっとも、現実の世界にも、憲法や司法による人権の保護が全く期待できない国が存在することに思いを致すなら、本作の設定もあながち嘘ではないことに、ふと恐怖がよぎる。 もしかすると、現実の日本も、そのような社会になるかもしれないが、それは、ここまで述べたとおり、憲法や司法など、様々なことを国民が放棄したときに初めて現れるのであり、今のところ、心配には及ばない。 本作には、このような設定上の無理も気にならない程の、アイデアの素晴らしさがあれば良かったが、残念ながら見付けられなかった。 |
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