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3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)
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白泉社
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ジャンル: コミック
ISBN: 4592145119
レーベル: 白泉社
メーカー: 白泉社
ページ数: 185
発売日: 2008-02-22
出版社: 白泉社
スタジオ: 白泉社
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レビュー


カスタマーレビュー

勝負ものじゃないほうが…Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5
1〜4巻まで読んだのですが棋士達が対峙する勝負の描写が全体的にヌルイ。
盤面のやり取り、動き、内面、思考の表現が、プロ同士の勝負だとはとても思えませんでした。
勝負シーンの描写も少ないですし。
だけど、雰囲気作りが秀逸で、それで巧く誤魔化しているような感じです。

作者は人間ドラマを描くことが得意なのか、そちらは読み応えがあります。
陰と陽の振り分け、キャラ配置、主人公の内面などとても巧く表現しているなと思いました。
ハチミツとクローバーは読んでいませんが人気があるのも頷ける。

感想としては作者から将棋に対する熱意や興味が、この作品を通して私には伝わってこなかっため、
重点を置いている人間ドラマとの間に違和感が生まれ、ストーリーにも共感ができませんでした。

それでも「成長」を目指して「勝つ」ということはどういうことか?Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
これが、僕らの住む社会で、いまの時代に、それでも「成長」を目指して「勝つ」ということはどういうことか?ってことを、とてもストレートに描いてくれたと思うからです。『しゃにむにGO』も同じなのですが、いつの時代もでも人間は変わりなく、苦しんで苦しんでもがいて生きていく人はいます。この緩やかな衰退する飽食の現代であっても、やはりそれはかわりません。「生き残る」というのは、そういうことです。そして、成長することが、そのままストレートに「存在の生き残り」を賭けることになってしまうことは、実は結構よくあることだと僕は思います。物質的な物が満たされている現代日本社会や先進各国は、既にお金による競争よりも、存在意義(たとえば名誉とか)を賭けた実存の競争をしているような気がするからです。まぁそこまでいかなくとも、人間の「生きる」本質として、自分の存在意義を失わないために、たまたま選ばれてしまった勝負の世界で、ギリギリの高みを目指し続けるしかない人生に、おもわず突入してしまって抜けられない、というのは、僕はよくあることだと思うんです。そして、そのなかで孤独にさいなまれながらも、自己を磨き、一筋の細い崖の上を歩き続けるような人生というのは、こういうものだよって感じで見せてくれます。いや、素晴らしい漫画です。ハチクロの最後のほうで、この人は金鉱を、、、自分が世界に訴え出る「コア」みたいなものを見つけたんだな・・・と感動します。


才能めぐる物語Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
才能めぐる物語

前作、「ハチクロ」でも才能が大きなテーマとなっていた
しかし、恋愛と青春にも大きくページがさかれていた

また、才能を持たざる者と才能溢れる者とが対比されるかたちで描かれていた

凡人の私としては、天才の物語をもっと読みたかった

本作はプロ棋士の話
天才同士の競い合いの話になっていきそうだ
楽しくなりそうだ
ワクワクしてきた


その昔...Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
“伝説”とまで賞される偉大なバンドでボーカルを担ってた人がいました。
その人は今、
バンドを解散し、
ソロシンガーとして活躍しています。
その人はいつだったか、
とあるテレビのインタビューで言ってました。

『“元〇〇のボーカル”って言われるのが一番ムカつく』

と。
過去に傑作を生み出したのは確かにその人(とバンドメンバー)の責任。
でもその人は、
その責任を背負ってそれでも前に進もうとしてる。
なのに古株ファンはいつまでも過去の傑作にこだわって前進を妨げる。




もう何が言いたいか分かりますよね?
全く別物だって事を理解しましょ。
その上で、
良い悪いを判断しましょ。
自分は良いと思ったので星5つです。

やさしさといたみに包み込まれる様な将棋漫画Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
主人公の桐山零(れい)は中学生にしてプロ棋士になった天才。小学校の時、交通事故で家族を亡くして以来、「ずっとぼんやり」したまま、プロ棋士の家に引き取られ、将棋にのめり込んでいる。
これはそんな零と、近くに住む同じく両親を亡くした三姉妹の、切なくてあたたかい物語。


「ハチクロ」の時から作者のファンです。「ハチクロ」は青春の不安とか甘酸っぱい、くしゅくしゅした不安を描いた作品でしたが。「ライオン」はもっと、角度が鋭い、トラウマの痛みを描いていると思います。

「ハチクロ」にも特にクライマックスの方に多く登場する、ドス黒いベタに大きな白抜きの文字で、どきっとする痛みや悲しみが綴られる手法。それがのっけから「ライオン」には登場します。どこにも居場所がない零の孤独だとか、大局で勝ち続けなければならないつらさなどが、あの限りなく切ない羽海野節で語られます。「ハチクロ」より生傷な、強い悲しみの角度で。

大局と、その為のトレーニングと、三姉妹の家で頂くご飯と。1巻ではほぼそれだけの、繰り返す日常を描いたお話なのに。その合間に、零や三姉妹をふっと横切るかなしみが、本当に、切ない。将棋と同じ位、そういった日常とか、人間としての零も大切に描かれています。

「ハチクロ」より写実的な絵も多く、けれど動物(特に猫)も多く描かれ、コミカルな場面も登場します(シリアスとの匙加減がまた上手い)。将棋に詳しくない自分も楽しく読めたので、是非。

羽海野チカの、次の代表作になる予感ありの、名作。



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