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からくりからくさ (新潮文庫)
ジャンル: 文庫 ISBN: 4101253331 レーベル: 新潮社 メーカー: 新潮社 ページ数: 447 発売日: 2001-12 出版社: 新潮社 スタジオ: 新潮社 この商品を買った人はこんな商品も買っています
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この商品の注目度グラフと関連ブログ レビュー カスタマーレビュー やさしくてつよい話 うちこむものがあったり、夢があったり、食事をしたり、眠ったり、好きな人ができたり、失恋したり、子供を生んだり、病気になったり・・・ たとえば最近のケータイ小説や昔からある昼メロは人生の出来事を必要以上に過剰に描く。その過剰さは観客をひきこみ正常な判断をさせなくする。でも、梨木さんの小説はそうじゃない。ひとつひとつの出来事は大きくても小さくてもすべてが大事に大事に描かれていて、その連なりが人生を作っていくことを教えてくれる。読者をひきこむ独自の世界観を確立しながらも読者が自分で感じ考えるスペースを残してくれる優しさと強さがある。”りかさん”にまつわる少し現実離れした設定も素直に受け入れてしまうのは、その自分が一歩踏み込んで考える余裕を与えてくれるからなんだろうと思う。 4人の女性たちの生きる姿に共感 おっとりとした蓉子、さっぱりした与希子、繊細な紀久、真面目で努力家のマーガレットという4人の女性が、「りかさん」という蓉子が大切にしている市松人形を中心にして、一緒に暮らしていく物語だ。 「りかさん」は、蓉子が話ができるという、人間のように接している不思議な人形で、他の3人も「りかさん」には一目置いている。 4人の同居人のそれぞれの個性が、柔らかく溶け合って、実に心地よい空間を創り出している。 個性のにじみ出た会話がおもしろく、まるでドラマを観ているようだ。 読んでいくうちに、つい引き込まれていく感じである。 この物語では、染織、織物、能面についての4人の挑戦と探究心も深く追求しており、興味深いところだ。 このテーマにおいては、さらに2人の男性と蓉子たちの両親も加勢してくる。 全体を通して、4人の女性たちの懸命に生きる姿が共感を呼ぶ。 さわやかで、温かくて、少し切ない、魅力的な物語だと思う。 ファンタジーか、因縁話か 「からくりからくさ」というネーミングから、大島弓子風な、さらさらと流れる、しかし、そこはかとなく悲しいお話かと思い、読み始めました。 古い家、機織や染色の制作に励む女性たち、野草を摘んで味噌汁の具にするところまでは、うんいいかんじと思っていました。映画「蜂蜜とクローバー」みたいな美大を背景にした恋と友情の話に発展していくような雰囲気もあった。でも、彼女たちの祖先が複雑にからまりあって、人形に結びついていくあたりから、ややこしくてついていけなくなりました。一人一人の個性も描き分けられていない。マーガレットの日本語がうますぎて不自然。トルコに行った神崎の手紙が異常に長い。そもそも、神崎とマーガレットがなぜ、ああいうふうになるのか、説得力のある伏線がない。主人公たちが勝手に感情を高ぶらせているかのような、共感の得られない場面が多々ある。やはり、芸術家は感性が鋭いのだなあと思うばかり。 最後は、読み終えるのが待ち遠しく、飛ばし読みしてしまいました。 作者の描きたかったことは、なんとなくわかるけど、詰め込みすぎで消化不良という印象です。 魂の奥深く懐かしい世界 ちょっぴり怖くて懐かしく、足を踏み入れたら最後読み終わるまで抜け出せない不思議な世界。 『西の魔女が死んだ』から梨木作品に入った私はそこに出てくる魔女のおばあさんの伝える”おばあちゃんの知恵”に惹かれたが、ここでもその類のものが披露されているのも魅力。 登場人物の女の子達の姿に、女の子はこうありなさいという、著者のメッセージがこめられているようで、女の子の年齢はとうに過ぎた身ながらそれでも身が引き締まる想い。 展開されるストーリーの何層にも縦横に絡み合う関係や想いが人間を優しく温かくしかも客観的に描き出し、その独特の世界はもちろん、語彙の豊富さと言葉の美しさにもまた、打たれるものがあり、もっと精進しなければと思わされる。 心の奥に静かな潤いを感じることのできる佳品 二十歳過ぎになった蓉子と、亡きおばあさんの家に下宿人として 一緒に同居することになった同年代の女性3人達を描いている。 テーマ・モチーフ・内容・展開と、女性の目線から女性らしい切り口で切々と描写されている本作は、 乾いた心の奥底に静かに潤いを与えてくれるような佳品。 |
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